静岡県神道青年会 米作り事業
お米ができるまで
ここでは、静岡県神道青年会神饌田でのお米ができるまでを紹介する。
塩水選
塩水選(えんすいせん)とは、真水より比重の重い塩水に種籾を浸けて、その善し悪しを選別すること。中身の入っていない悪い種は、上に浮くので取り除く。
写真は悪い物を取り除いた後の良い籾種
種子の消毒
種籾に付いた”いもち病”などの病原菌を殺菌する。
薬剤を用いたり、60℃くらいの温水にしばらく浸けたりして殺菌する。
浸種
浸種(しんしゅ)とは、種籾に水を吸わせ、発芽に必要な水分を補給させること。
水を吸収すると種籾はかなり膨らむ。
播種・育苗
播種(はしゅ)とは、育苗箱に種を蒔くこと。育苗(いくびょう)はビニールハウス内の暖かいところで行われる。
育苗箱に均一に種を蒔く
発芽
生育した早苗
田植えの準備
田起こし(たおこし)や施肥(せひ)により、土に空気を入れ、肥料を与える。また代掻き(しろかき)によって、土の表面を平らにして、田植えを行いやすくする。
田起こしと施肥が終わった神饌田
神饌田の水口に立てた御幣
代掻き完了
田植え
生育した早苗2〜3本を1株として植える。手植えの場合、全員が横一列に並び、植えては一歩下がり、下がっては植えての繰り返しである。因みに素人が手で植えた場合、一反を20人がかりで、2時間を要した。
始めは調子がいい
かなり腰が痛い
分けつ
分けつとは、苗が生長し新しい茎が生えてくること。1株2〜3本が20本程度になる。
分けつ初期
早苗を見守る
水の管理・除草
苗の生育に合わせ、水位を調節し、雑草を取り除く
時にはアオサギが飛来することも
除草作業
中干し
中干し(なかぼし)とは、分けつが終わった頃、土に新しい空気を入れるため、田の水を抜いて乾かすこと。
かかし
出穂
出穂(しゅっすい)とは、茎の中から穂が出てくること。出穂後、数日で花が咲き受粉となる。
青空に伸びる稲
穂が大きく膨らむ
ハザ作り
ハザとは、収穫した稲を掛けて干すもの。
長い杭と竹で組む
収穫
黄金色に輝く稲穂を刈り取る。
株を数把まとめてスガイで結わえる
まとめた束をハザに掛ける
なかなか壮観である
脱穀・精米
稲は20日ほど自然乾燥し、脱穀の後に精米される。
収穫した米は、神宮と静岡県神社庁神殿に奉納している